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なぜ、いま40歳代に期待するか ヤバイ世代論
 

なぜ、いま40歳代に期待するか

ヤバイ世代論

                       平田 周

 

 厳密なものではないが、1960~1969年生まれの人たち、いまおおよそ40歳代の人たちが、10年後の日本にあって、重要な役割を果たすだろうという予感がする。それは、10年後には50~60歳のリーダー的地位になるからではない。この世代は他とは違うものを持って生まれてきているというのが私の意見である。

 こうした何々世代が特殊とか、優秀と決めつける世代論はおおむね怪しいし、危険でもある。占いや暦と同じで、同じ世代の者がみな性格や運命を共にするというのは不合理だ。時代の潮流、年代による肉体的・精神的な特徴といったことはあるにしても、受け入れ難い一面を持っているのは確かである。

 それでも、いま40歳代の人たちが、意識や人生観において共通的な特徴や能力を持っているのではないかと思う経験的な事実がある。それは年功序列制と関係する。

 

 医師の世界で顕著だったのが、山崎豊子の『白い巨塔』にある大御所と次世代の葛藤である。年功序列制の下では、一つの世代(コア世代)が権威を持つと、次なる世代(2代目)はコア世代に忠実であらねば生きていけない。その次の世代(3代目)も、先輩世代の支配下にある。1代目は未だ健在で影響力を発揮する。コア世代を尊敬する(ゴマをする)先輩らに逆らえば、追放される。

 しかし、4代目になると、すでに1代目は老齢になり、先輩たち(2代目、3代目)がおいしいところを取るのでおこぼれがない。彼らはコア世代ほど強くはない。所詮、独立的になる。価値観も違ってくる。そして、それに従う次なる世代(新2代目)が生まれ、3代目がそれに従う。そして次にまた新たなコア世代が誕生し、2代目、3代目がこれに従うという構図を目にしてきた。1代はほぼ10年である。

 

 『会社の寿命』(日経ビジネス編 新潮文庫 1988)という本が注目されたことがある。三菱総研と日経ビジネス(現日経BP社)が共同で研究したものだが、その結論は会社の寿命は30年という結果になった。なぜ30年かは触れられていない。当時、私は上述した人の年代的構造が関係していると思ったが、発表する機会がなかった。

 先祖代々続く旧家で、よくあの人は何代目だというが、この場合も1代を30年として計算するのが普通である。10代目といえば、300年続いた家柄である。

人の寿命がかかわっている。創業者が、新しいことに手を出してはいけないと家訓を残すが、なんとか3代目までは守るものの、4代目になると新しいことに手を出して家業を傾けさせたという話はしばしば耳にしたことである。

 

 終戦時、戦争犯罪でパージされなかった世代が、戦後を動かした。当時おおむね40歳代だった人たちである(1878年生まれの吉田茂はすでに67歳だったが、土光敏夫は49歳だった)。

 家柄や身分、学歴ではなく、年功序列で職位を決めることが強まった戦後、1930~1939年生まれの年代層は、戦後のコア世代に手が届かない存在だった。

愛い奴と思われても、コア世代には面倒を見なければならないフォロアー世代がいた。コア世代の考え方に影響されず、むしろそれに反発心を持つようになる。1つ前の3代目に忠実な態度をとっても、得るものは少ない。その世代が、いま70歳代だということになる。文学・芸術の世界でも、政治の世界でもユニークな個性の人が多い。権威や伝統を壊そうとする気持ちがある。

 

 この独立心の強い年代層が新たなコア層を形成したのであれば、それに続く2代目、3代目はやはり従属的傾向が強かったというべきであろう。昔ほどコア世代としての権力を持っていたとは思えないが。

 もしこの推論が正しければ、いま40歳代の人たちは新たなコア世代である可能性がある。その次のコア世代はいま10歳代だ。

 私が40歳代に次の10年、20年を担う期待を抱くのは、このような理由による。もちろんこれは、年功序列制が今後も維持されるということが前提である。

 いまの40歳代は、わが国の高度経済成長期の昭和40年代にまだ10歳前後の子どもだった。会社に入ったのは80年代半ばである。入社してすぐにバブルがはじけ、長期経済停滞の時代に入った。1930~1939年世代が、もの心ついた頃が敗戦の混乱時だったのと似たところがある。そして、海外留学経験者が多いということも1つの特徴である。

 

 団塊世代やビジネス人生のほとんどをバブルとリストラに踊らされた60歳、50歳代世代からは反論があるだろうと思う。世代論はあくまで一般論でしかないということでお許しいただきたい。

author:平田 周, category:社会, 08:55
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Comment
私も40歳です。もっと発言しなくちゃ。
Mirai, 2012/03/17 9:54 AM









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